風邪、かぜ

耳鼻科のびょうき「風邪、かぜ」

ものの本によると、かぜ、水虫、ガン、このどれか一つでも完全に治す方法を見つけたらノーベル賞を取れるという都市伝説があります。また昔から風邪は万病のもとともいいます。あまたある病気の中で、風邪は最も一般的な病気です。

現在の医学では、風邪はウィルス感染であるというのが定説となっています。風邪を引き起こすウィルスは一種類ではなく、ライノウィルスと呼ばれるウィルスをはじめとしたいくつかの種類のウィルスがのどの粘膜や気管支粘膜に感染して咽頭炎や気管支炎を起こし、風邪をひくと考えられています。

風邪はウィルスが原因ですから、抗生物質は意味がありません。端的にいえば、風邪は寝て治すのが一番なのです。体にもともと備わっている自然治癒力です。世の中にはかぜの薬が多くありますが、いずれも解熱薬や鼻水を止める薬なので、風邪を治す薬ではなく症状を抑える対症療法薬なのです。ですので風邪薬をのんでも風邪は治りません。解熱薬などはかえって治りを遅らせてしまう可能性もあります。

ただ、仕事をお持ちの方々は風邪ぐらいで休んでいられないという方が多いため、対症療法薬で症状を抑えて仕事をしたいという希望があるために使用することも多いのです。しかしながら、自然治癒力はその人の体力と密接に関連しているため、風邪を引きながら仕事を続けることで体力が消耗してしまい、かえって風邪の治りが遅くなることもありえます。