ちくのう症

耳鼻科のびょうき「ちくのう症」

ちくのう症は蓄膿症と書きます。読んで字のごとく膿がたまる病気です。どこにたまるかというと、副鼻腔というところにたまります。

ちくのう症というのは俗称で、正式には副鼻腔炎といいます。副鼻腔とはあまり聞きなれない言葉ですが、実は顔の半分は副鼻腔でできています。

鼻の穴から鼻の中をのぞき込んだ時、直に見える空間を鼻腔(固有鼻腔)と言います。副とは副える(そえる)と読み下せるのですが、字の通り(固有)鼻腔にそえもののようにくっついている空間を副鼻腔といいます。ですので鼻の穴からは副鼻腔は見えません。

健康な副鼻腔は中に空気しかないがらんどうです。副鼻腔と鼻腔は小さい穴でつながっており、何かの原因でこの穴がふさがって密室になってしまうとで炎症を起こして副鼻腔の粘膜がむくんで厚ぼったくなってきます。むくんだ粘膜が副鼻腔の中に収まり切らないほどになると、連絡穴から鼻腔内に粘膜がはみ出してきます。これをポリープとか鼻茸と呼んでいます。

昔はちくのう症の治療は、唇の裏を切って、副鼻腔の中の掃除をする手術が多く行われていました。

現在は飲み薬で治すことが一般的です。ただししばらくの間(3ヶ月以上)のむ必要があります。薬で治らない場合は手術しますが、昔のように唇の裏を切ることはせず、内視鏡をつかって鼻の穴から行うことがほとんどです。このため患者さんの体の負担はだいぶ少なくなりました。